【コラム】八朔祭~本祭りと居祭り

「本祭り」とは、神輿の巡行を行うことで、「居祭り」とは、神輿を出すだけで巡行は行わない祭りのことをいいます。
本祭りとするか居祭りとするかは、農作や一般景気、居祭りの続き具合で決められ、本祭りのときには生出神社から繰り出す神輿の巡行や、下天神町が行う大名行列と各町がそろいの衣装で曳く屋台はきっと見事なものだったことでしょう。
今(平成10年)は、交通事情などにより神輿の巡行は行われていませんが、形式を変えた八朔祭が今もこうして続いているということは、地域に関心が薄くなっている現代社会には欠かすことのできない大切な行事ではないでしょうか。
何気なく「おはっさく」に参加している皆さん、実はすばらしいことを体験しているのですよ。
生出神社の神楽保存会では小・中学生がその伝統を引き継ごうと一生懸命練習に励み、地域のために何かを受け継ごうとしています。
子どもたちが地域を見直し、歴史を継承していくことは、すばらしいことではありませんか。

(広報つる 平成10年10月号より)