飾幕【早馬町所有「牧童牛の背に笛を吹く」】
赤々と燃える夕映えのような緋ラシャの幕の中央に、草刈りを終えた牧童が黒牛の背に乗って、笛を吹きながら家路に向かう。そのひとときの静かな情景。 この飾幕は、葛飾北斎の下絵と伝えられています。 白の絹糸の刺繍で水辺の波を描い 続きを読む…
赤々と燃える夕映えのような緋ラシャの幕の中央に、草刈りを終えた牧童が黒牛の背に乗って、笛を吹きながら家路に向かう。そのひとときの静かな情景。 この飾幕は、葛飾北斎の下絵と伝えられています。 白の絹糸の刺繍で水辺の波を描い 続きを読む…
昭和10年の荒天で、仲町大神宮公園の崖が崩れ、飾幕「桜に駒」を保管していた倉庫が倒壊しました。そのとき、この飾幕は、土砂の中に埋没しました。 救い出した飾幕は、金糸で縫い取った桜の花の形と、絵師「鳥文斉藤原栄之」の落款の 続きを読む…
昭和60年11月に東京都の太田美術館の開館5周年を記念して、葛飾北斎の特別展が開催された折り、この「虎」が特別出品されました。この図こそ、あの北斎が下図を書いた作品なのです。飾り幕の片隅には、「東陽画狂人北斎筆」と落款が 続きを読む…
八朔祭のみどころのひとつは、豪華に飾られた屋台にあります。全体をコの時に覆っている大きな飾幕は後幕といい、屋台を美しく飾るだけでなく、屋台の囃子方を隠す役目も果たします。鮮やかな緋ラシャ(猩猩緋:しょうじょうひ)にビロー 続きを読む…
八朔祭は、今から300年ほど前に始まったとされ、各町が競って豪華な屋台を作り五穀豊穣を祈ってきました。時代の移り変わりの中で一時は屋台が絶えてしまいましたが、平成2年(1990年)に早馬町の屋台が復元され、現在では下町 続きを読む…