【コラム】大名行列

大名行列が県下で有名になったのは、付け祭りとして繰り出す大名行列があったからといっても過言ではないでしょう。
全国的にも有名な大名行列といえば、加賀の百万石や格式十五万石の箱根の大名行列、十万石の三条市大名行列などがあります。
県内では大正末まで行われていた上暮地の百万石大名行列、本栖の奴ぶりと称する大名行列、精進の大名行列などをあげることができますが、歴史の古さと由緒を比較して「八朔祭」の大名行列はその最たるものだといえるでしょう。
本祭りともなると、子どもたちや若い衆はこの祭りの日を待ち続け、一か月前ほど前から心を弾ませてその準備や練習に余念がありません。
一年間のうっせきしたものが、祭りに参加することでことごとく発散されてしまうのです。
祭りには不思議な力がありますね。

(広報つる 平成10年10月号より)